障害者雇用をはじめたきっかけ

当社では、2016年から障害者手帳を持っていても働く意志のある方を積極的に採用しています。
現在は、障害のある無しに関わらず採用を行うことが社内の方針としても浸透していますが、創業当初からこのような方針で行っていたわけではありません。

今回は弊社が障害者雇用に至った経緯について記事にさせていただきます。

勉強会への参加

2015年経営者同士の勉強会の中で、障害者雇用について勉強する機会がありました。
その時のことは今でも覚えているメッセージがあります。

「障害者雇用を行うと、業績が上がり社風が良くなる」

最初は私もご多分に漏れず、障害者雇用とは福祉の一環で大企業が行うこと考えるべきことであり、当社のような10名前後の企業に関係のあることととは思ってもいませんでした。

会社見学での出来事

そんな折、2015年9月に経営者仲間の紹介で「富士ソフト企画」様の会社見学会に同行させていただくことになりました。
富士ソフト企画様は、富士ソフト株式会社様の特例子会社で、多くの障害者の方が前向きに働いておられました。
なにより、会社案内をしてくださった方も障害者手帳をお持ちでしたが、ご自身の仕事を嬉しそうに話しておられたのがとても印象的でした。

見学会のあとも富士ソフト企画様をはじめ、様々な企業様で積極的に障害者雇用をおこなっている現実を知り、当社も雇用はできなくとも、障害者の方となにか一緒に仕事することはできないだろうかと考え始めました。

就労継続支援施設への業務依頼へ

そんな中2015年10月、経営者仲間からの紹介で、就労継続支援A型事業所に、当社の業務の一部を発注することとなり、無事翌月には納品をいただきました。
弊社の業務は、ソフトウェアテストという若干特殊な業務内容ということもあり、事業所でも経験がなかったこともあり開始当初はかなり調整に苦労しましたが、始まってしまえば、作業を順調にこなして頂き、納品物のクオリティも全く問題ないものに仕上がっていました。

納品時、就労継続支援A型事業所に訪問した際、近々事業所を閉鎖する運びになったとの残念な知らせを受けました。
弊社としては、品質が高かったこともあり継続して依頼したいと考えていたところでしたので、非常に残念に思っていました。
すると、事業所長から、今回の業務を担当した方を雇用することはできないかとの相談を受けました。
突然の申し入れに戸惑いましたが、事前に期間限定で働いてもらったり、少しずつ慣れるように支援してくださると申し出てくださり、自社に戻って現場の社員さんにも相談したところ、ぜひ受け入れましょうということになりました。

はじめての障害者雇用

2016年1月、まずは試験的に働いていただくことになりました。
最初はお互いに手探り状態で、業務を依頼するにも作業を実施するにもギクシャクしていましたが、3ヶ月の試験期間中に、徐々にではありましたが業務の依頼の仕方などがつかめて来たようにおもいます。
このような経緯から、2016年4月よりAさんを正式に採用することになりました。(社員数:13名)

当時、業務としては忙しく、すでに雇用していた方も活躍してくれていたこともあり、同年8月頃にはさらに1名を追加して雇用する事となり、トライアル雇用の後に9月からBさんにも正式に働いていただくことになりました。Bさんは過去に業界経験もあり、

2016年9月時点で、2名の手帳をお持ちの方に働いていただいてはいますが、働き方については本人との相談に応じて、フルタイムではない時短勤務や、開始時間を遅らせるなどとしています。
Aさんについては、時間に慣れてきたこともあり、少しずつ時間を延ばして働いていただいています。

このようなことをきっかけに弊社の障害者雇用が始まりました。

これからも弊社では、障害のある、なしに関わらず、弊社理念に共感できる方と一緒にビジョンに向かって働きたいと考えています。

Peggy und Marco Lachmann-AnkeによるPixabayからの画像