キャンペーンを公開後の事故から守る保険、第三者検証

キャンペーンサイトの公開前に必要なのは、制作担当者による最終確認だけではありません。

数百万円から1,000万円規模のキャンペーンで、応募フォームやLINE連携、QRコードなどに不具合が起きれば、サイトを修正するだけでは済まないことがあります。

応募できなかった利用者は戻らず、発注元の担当者は社内から、代理店や制作会社の責任者はクライアントから、「なぜ公開前に見つけられなかったのか」と問われる可能性があります。

そこで検討したいのが、制作に関わっていない第三者によるサイト検証。

第三者検証は、代理店や制作会社の仕事を疑うためのものではありません。

担当者や制作チームだけでは確認しきれない端末、OS、画面サイズ、外部サービスとの連携部分を、公開前に別の視点で確認するための「保険」です。

特に、次のような案件では検討する価値があります。

複数のスマートフォンから応募されるキャンペーン

LINE、本人認証、OCR、レシート読み取りなどの外部サービスを使う施策

QRコードを紙DM、店頭POP、商品パッケージなどに印刷する案件

公開後の障害がブランドやクライアントとの関係に影響する案件

数百万円以上の予算が動き、担当者が品質について説明責任を負う案件

「これまで大きな事故がなかったから、今回も大丈夫」と考えるのではなく、事故が起きた場合の影響から逆算して、どこまで確認するかを決める必要があります。

目次

キャンペーンサイトの品質は、なぜ誰の責任か曖昧になるのか

公開後のトラブルが起きる背景には、品質確認の最終責任者が決まっていないという構造があります。

発注元のマーケティング担当者は、「代理店や制作会社が確認しているはず」と考えます。

代理店の担当者は、関係者のスマートフォンやパソコンで一通り動くことを確認し、「大きな問題はなさそうだ」と判断します。

制作会社は、指定された仕様を予算と納期の範囲内で実装します。ただし、見積もりや契約に多機種検証まで含まれていなければ、すべての端末やOSを確認しない可能性も。

それぞれが自分の担当範囲では確認していても、「どんな環境でも応募完了まで正常に進められるか」を最終的に担保する人がいないまま、公開日を迎えることがあります。

この認識のずれが、品質保証の空白です。

問題は、誰かが手を抜いていることではありません。

通常の制作進行の中に、十分な検証の役割と予算が組み込まれていないことが問題なのです。

「代理店に任せている」ことと、「全機種で確認されている」ことは別

発注元のマーケティング担当者にとって、代理店や制作会社は重要なパートナーです。

しかし、代理店に一括して任せているからといって、古いOS、特殊な画面サイズ、複数のブラウザ、LINE内ブラウザまで確認されているとは限りません。

たとえば、担当者のiPhoneで次の操作が問題なくできたとします。

紙DMに印刷されたQRコードを読み取るキャンペーンサイトを開くLINEでログインする応募フォームを入力する送信を完了する

この結果から分かるのは、そのiPhone、そのOS、そのブラウザ、その操作手順では動いたということだけです。

別のAndroid端末、1世代前のOS、画面の小さい機種、LINE内ブラウザでも同じように動くとは限りません。

この場合、実際には次のような不具合が起こり得ます。

特定の機種で応募ボタンが画面外に隠れる

画面を横向きから縦向きに戻すと表示が崩れる

LINE内では動くが、通常のブラウザに移ると処理が止まる

本人認証は完了したのに、応募画面へ戻れない

特定のブラウザでだけボタンが反応しない

QRコードは読み取れるが、遷移先が想定と異なる

エラーが起きた際に、利用者が最初からやり直せない

「自分の端末で動いた」は、確認の出発点にはなります。しかし、品質を判断する十分な根拠にはなりません。

代理店に任せている案件であっても、「何台で確認したか」「どのOSを対象にしたか」「どこまでを通しで確認したか」は、発注元が別途確認すべき項目です。

不具合は、サイト単体よりも「サービス同士のつなぎ目」で起きやすい

近年のキャンペーンサイトは、1社ですべての機能を開発するのではなく、複数の外部サービスを組み合わせて構築されるケースが増えています。

代表的な構成には、次のようなものがあります。

キャンペーンサイトと応募管理サービス

LINEと応募フォーム

年齢確認や本人確認サービス

レシートや商品画像を読み取るOCR

シリアルコードやバーコードの認証

SNSアカウントとの連携

それぞれのサービスが単体で正常に動いていても、サービス間の受け渡しで問題が起きることがあります。

たとえば、本人認証サービス側では「認証成功」と記録されていても、キャンペーンサイト側に結果が正しく返らず、応募者が先へ進めないことがあります。

こうした問題は、管理画面や機能単体を確認するだけでは見つけにくいものです。利用者と同じ手順で、入口から応募完了までを通して操作する必要があります。

弊社が見つけた不具合の事例6つをご紹介

第三者検証で見つかるのは、単純な誤字や表示崩れだけではありません。

外部サービスとの連携、入力制御、ブラウザ操作、画像判定、画面遷移など、担当者の端末で一度動かしただけでは見落としやすい問題もあります。

以下は、弊社の第三者検証サービスで実際に見つかった事例です。案件名は匿名化していますが、案件種別、検証対象、環境数、不具合の内容は、検証の規模感が分かるよう具体的に記載しています。

案件検証対象・環境公開前に見つかった不具合
LINEミニアプリを使ったキャンペーンSNSプラットフォーム、スマートフォン8環境友だち追加後に特定の操作で離脱すると、友だち状態が解除される
物流関連のキャンペーンシステムWebシステム、PC2環境・スマートフォン6環境応募フォームの入力チェックに不具合がある
LIFFブラウザを使った流通関連キャンペーンSNSプラットフォーム、スマートフォン8環境ブラウザバックによって再抽選できる
診断型キャンペーンサイトPC2環境・スマートフォン6環境画面が崩れ、次のページへ進むボタンが表示されない
シリアル応募キャンペーンWebサイト、バーコード、QRコード、PC2環境・スマートフォン6環境シリアルコードの桁数制御が正しく働いていない
商品画像をOCRで判定する応募キャンペーンWebサイト、OCR検証環境、スマートフォン10環境判定が厳しすぎて対象画像がNGになる一方、緩すぎて対象外画像がOKになる

LINEミニアプリでは、正常な応募手順だけでは見つからない

LINEミニアプリを使ったキャンペーンでは、スマートフォン8環境で検証した結果、友だち追加後に特定の操作で離脱すると、友だち状態が解除される問題が見つかりました。

通常の応募手順を1、2回試しただけでは、途中離脱や再アクセス時の挙動までは分かりません。

実際の利用者は、通知を確認するために途中で画面を閉じたり、別のアプリに移動したりします。正常系だけでなく、途中離脱後の状態まで確認することで初めて見つかる問題があります。

応募フォームでは、送信できるだけでは不十分

物流関連のキャンペーンシステムでは、PC2環境、スマートフォン6環境で確認したところ、応募フォームの入力チェックに不具合が見つかりました。

フォームが表示され、正しい情報を入力して送信できるだけでは、十分な確認とはいえません。

必須項目を空欄にした場合、文字数を超えた場合、形式の異なる文字を入力した場合なども確認する必要があります。

抽選機能では、公平性に関わる不具合が見つかることもある

LIFFブラウザを使った流通関連キャンペーンでは、スマートフォン8環境で検証した結果、ブラウザバックによって再抽選できる問題が見つかりました。

見た目には正常でも、利用者の操作によって複数回抽選できる状態であれば、キャンペーンの公平性や運営ルールに影響する可能性があります。

この種の問題は、画面の表示確認だけでは見つかりません。応募後に戻る、再読み込みする、同じ操作を繰り返すといった確認が必要です。

表示崩れは、応募不能に直結することがある

診断型キャンペーンサイトでは、PC2環境、スマートフォン6環境で確認したところ、特定の環境で画面が崩れ、次のページへ進むボタンが表示されない問題が見つかりました。

表示崩れというと、見た目だけの軽微な問題に思えるかもしれません。

しかし、重要なボタンが画面外に隠れれば、利用者にとっては「応募できない」「診断を完了できない」という重大な不具合になります。

シリアル応募では、不正な入力への制御も確認が必要

シリアル応募キャンペーンでは、Webサイト、バーコード、QRコードを対象に、PC2環境、スマートフォン6環境で検証した結果、シリアルコードの桁数制御が正しく働いていないことが分かりました。

正しいシリアルコードを入力して応募できることだけを確認しても、不正な桁数や形式への対応までは分かりません。

入力値の制御が不十分であれば、後工程のデータ処理や問い合わせ対応にも影響する可能性があります。

OCRは、1台で成功しても安心できない

商品画像をOCRで判定する応募キャンペーンでは、スマートフォン10環境で検証したところ、正しい画像でも判定が厳しすぎてNGになるケースと、本来は対象外の画像がOKになるケースが見つかりました。

OCRの結果は、端末のカメラ性能、画像の明るさ、角度、背景、反射などによって変わることがあります。

担当者の端末で一度認識できたとしても、利用者が持つさまざまな端末で同じ結果になるとは限りません。

公開後に直せても、失われた応募機会は戻らない

Webサイトの不具合は、公開後でも修正できます。

ただし、不具合が起きた事実まで消せるわけではありません。

たとえば、3日間の応募期間中に、一部のAndroid端末だけ応募ボタンが表示されなかったとします。

翌日に修正できたとしても、その間に応募を諦めた人が再度アクセスしてくれる保証はありません。

問い合わせ窓口への連絡、SNS上での指摘、応募期間の延長、景品や運営ルールの再調整が必要になることもあります。

数百万円規模のキャンペーンであれば、問題は修正費用だけではありません。

発注元の担当者には、社内への説明が求められます。代理店や制作会社の責任者には、クライアントに対して経緯と再発防止策を説明する必要が生じます。

紙DMを数万通、数十万通発送した後にQRコードの遷移先に問題が見つかった場合、Webサイトだけ直せば終わるとは限りません。すでに印刷し、発送した媒体は差し替えられないためです。

ブランド施策では、技術的には小さな不具合でも、利用者から見れば「応募できないキャンペーン」です。

だからこそ、検証費用は単なる追加コストではなく、事故が起きた際の損失や説明負担を抑えるための費用として考える必要があります。

発注元が確認すべきなのは、「誰が、どこまで検証するか」

発注元のマーケティング担当者が、すべての端末や技術仕様を理解する必要はありません。

確認すべきなのは、主に次の3点です。

1.検証範囲が見積もりに含まれているか

動作確認込み」という表現だけでは、範囲が分かりません。

確認対象に、次の項目が含まれているかを具体的に聞く必要があります。

iPhoneとAndroidの両方

新旧のOS

Safari、Chrome、LINE内ブラウザ

異なる画面サイズ

縦向きと横向き

QRコードからの遷移

外部サービスとの連携

エラー時や途中離脱後の挙動

応募完了までの一連の操作

「確認します」という回答ではなく、「どの端末で、どの操作を確認するか」まで明確になっているかが重要です。

2.最終的な品質確認の責任者が誰か

制作会社が実装し、代理店が進行管理をしていても、最終確認の担当者が決まっているとは限りません。

誰が合格を判断するのか、どのような記録を残すのかを、公開前に決めておく必要があります。

発注元が最終承認者であっても、技術的な検証まで発注元が行う必要はありません。判断に必要な検証結果を、誰が用意するのかを明確にすることが重要です。

3.問題が見つかったときの判断基準があるか

すべての不具合をゼロにしてから公開することが、現実的でない場合もあります。

重要なのは、発見した問題を次のように分類し、判断できる状態にすることです。

応募できないため、公開前に必ず修正する

一部の環境だけで起きるため、影響範囲を確認する

表示上の軽微な問題として、公開後の修正を検討する

仕様上許容するが、判断記録を残す

第三者検証は、公開の可否を勝手に決めるものではありません。

発注元や代理店が、影響範囲と優先順位を判断するための材料を増やす役割を担います。

制作・運用側にとっても、第三者検証は責任逃れではなく品質管理

代理店や制作会社の責任者にとって、外部検証を入れることは、自社の技術力不足を認めることではありません。

制作担当者には、作った本人だからこそ見落としやすい部分があります。

仕様を理解している人は、無意識に「正しい操作」をします。ボタンの場所も、入力すべき内容も、画面遷移も知っています。

一方、実際の応募者は想定外の操作をします

入力途中でページを閉じる

ブラウザの戻るボタンを押す

通信が不安定な状態で送信する

QRコードをLINEや別のアプリから開く

画面を横向きにする

古い端末を使う

同じボタンを何度も押す

必須項目を空欄のまま進もうとする

制作に関わっていない第三者は、仕様を知りすぎていないからこそ、利用者に近い視点で確認できます。

また、社内の担当者だけで多機種検証を行う場合、端末の準備、テスト項目の作成、結果の記録、修正後の再確認に相応の時間がかかります。

複数案件を並行して進める制作・運用責任者にとって、検証を外部に持つことは、品質だけでなく社内リソースを確保する方法にもなります。

納品後の事故がクライアントの信頼と担当者自身の評価を直撃する立場であれば、「最終責任を持つ第三者チェックを外部に持つ」という考え方には合理性があります。

最低限、公開前に確認したいチェック項目

第三者検証を利用するかどうかにかかわらず、キャンペーンサイトの公開前には、少なくとも次の内容を確認しておく必要があります。

端末と表示

iPhoneとAndroidの複数機種で確認したか

新しいOSだけでなく、利用者が一定数いる旧バージョンでも確認したか

画面サイズの小さい端末でも、重要なボタンが表示されるか

縦向きと横向きで表示が崩れないか

文字や画像が重なっていないか

拡大表示や文字サイズ変更で操作不能にならないか

応募の一連の流れ

QRコードや広告から正しいページに移動するか

応募開始から完了画面まで、実際に通して操作したか

必須項目や文字数のチェックが正常に働くか

二重送信や重複応募が起きないか

エラー後に利用者が操作を再開できるか

ブラウザバックや再読み込みで不正な状態にならないか

外部サービスとの連携

LINEからサイトへの遷移を確認したか

認証後に正しい画面へ戻れるか

OCRや画像認識を複数の撮影条件で確認したか

外部サービス側で失敗した場合の表示は分かりやすいか

通信が切れた場合や途中離脱後の挙動を確認したか

外部サービスから返されるエラーが適切に処理されるか

QRコードと紙媒体

印刷前のデータだけでなく、実際の印刷物でも読み取ったか

小さすぎるサイズや低いコントラストになっていないか

iPhoneとAndroidの両方で読み取れるか

読み取り後に正しいURLへ遷移するか

URL変更やリダイレクト設定に問題がないか

紙面上の案内と遷移先の内容が一致しているか

確認体制

制作者本人以外が確認したか

確認した端末、OS、日時を記録したか

発見した問題と対応結果を残したか

修正後に再確認したか

誰が公開を承認したかを明確にしたか

すべての案件に、大規模な検証が必要なわけではない

第三者検証は、確認項目を増やせば増やすほど費用と期間がかかります。

そのため、すべてのキャンペーンで最大規模の検証を行う必要はありません。

案件のリスクに応じて範囲を決めるのが現実的です。

たとえば、情報を掲載するだけの小規模なページであれば、主要端末での表示確認を中心にする方法があります。

一方、次の条件が重なる案件では、確認範囲を広げる判断が必要です。

応募者数が多い

キャンペーン予算が大きい

応募期間が短い

テレビ、新聞、店頭、紙DMなど複数媒体で告知する

QRコードを大量に印刷する

LINE、OCR、本人認証などを利用する

抽選やシリアルコードの仕組みがある

景品金額が大きい

不具合発生時のブランド影響が大きい

問い合わせ窓口への負担が大きい

キャンペーンサイトの外部検証は、内容によって異なりますが、1案件30万円から50万円程度が一つの目安です。予算に応じて、端末数や確認範囲を絞った簡易的な検証を選択することもできます。

重要なのは、「30万円かかるから高い」「1,000万円の案件だから必ず必要」と一律に判断することではありません。

事故が起きたときに失う金額、応募機会、社内評価、クライアントとの信頼を考え、検証費用とのバランスを取ることです。

たとえば、1,000万円規模のキャンペーンで30万円の検証を入れる場合、検証費用は全体予算の3%です。

その3%を、単なる追加費用と見るか、公開後の事故を減らし、説明責任を果たすための保険と見るかで、判断は変わります。

トラブルを防ぐために、現場で取れる3つの方法

キャンペーンサイトの品質リスクに対して、実務上は次の3つの方法があります。

1.社内ルールを決める

たとえば、次のようなルールです。

QRコードを担当者個人の判断だけで作成しない

公開前に必ず制作者以外が確認する

応募完了までの画面録画を残す

確認した端末とOSを一覧化する

一定金額以上の案件は第三者検証を入れる

LINE、OCR、本人認証を使う案件は連携部分を通しで確認する

ルールがあれば、担当者の経験や忙しさに左右されにくくなります。

案件ごとに判断するのではなく、「予算500万円以上」「紙媒体へのQR印刷あり」「外部サービス連携あり」といった条件で基準を設ける方法もあります。

2.制作に関わっていない第三者が検証する

第三者が、多機種、外部連携、途中離脱、エラー操作まで含めて確認します。

制作者の思い込みを避けられるほか、社内担当者が端末を集めて確認する負担も減らせます。

すべてを外部に任せる必要はありません。

表示確認は社内で行い、LINE連携、OCR、応募完了までのシナリオだけを第三者に依頼するなど、リスクの高い部分に絞る方法もあります。

3.結果を証拠として残す

検証は、実施するだけでなく記録を残すことが重要です。

どの端末で確認したか

どのOSを使ったか

どの操作を試したか

何が見つかったか

どの問題を修正したか

何を許容して公開したか

修正後に誰が再確認したか

公開後に問い合わせがあった際も、「確認したはずです」ではなく、実施内容を説明できます。

これは責任を他社に移すためのものではありません。関係者が合理的な判断をしたことを示すための記録です。

QRコードの事故は、公開後ではなく印刷後に発覚する

キャンペーンサイトの中でも、QRコードは特に注意が必要です。

Webサイトの表示崩れは公開後でも修正できますが、紙DM、店頭POP、商品パッケージなどに印刷したQRコードは、簡単には差し替えられません。

よくあるリスクには、次のようなものがあります。

QRコードに設定したURLが間違っている

テスト環境のURLが入ったままになっている

公開前には動いたが、リダイレクト設定の変更後に遷移しなくなった

印刷サイズが小さく、端末によって読み取れない

背景色とのコントラストが弱く、読み取りに失敗する

紙面の折り目や光沢によって読み取りにくい

短縮URLや転送サービスの設定に問題がある

QRコード先のページがスマートフォンで正しく表示されない

QRコードそのものを読み取れることと、その先で応募を完了できることは別です。

印刷前のデータだけでなく、実物に近い状態でQRコードを読み取り、そのまま応募完了まで進めるかを確認する必要があります。

一度QRコード事故を経験した担当者ほど、次の案件では「同じことを起こさないために、どこまで確認すべきか」を考えます。

第三者検証は、その再発防止策の一つです。

第三者検証は、事故が起きてから探すサービスではない

キャンペーンサイトの検証サービスは、必要性が分かりやすいサービスではありません

担当者が自分から「第三者検証が必要だ」と検索するケースは多くありません。多くの場合、代理店や制作会社が確認していると考えているためです。

必要性を強く意識するのは、一度事故を経験した後です。

紙DMのQRコードから正しいページへ遷移しなかった

一部のスマートフォンで応募ボタンが表示されなかった

LINE認証後に応募画面へ戻れなかった

応募フォームの制御に問題があった

OCRの判定で問い合わせが相次いだ

こうした経験をすると、「次回はどうすれば防げるか」を考えるようになります。

しかし、本来は事故の後ではなく、公開前に検討すべきものです。

数百万円から1,000万円規模の施策で、30万円から50万円程度の検証を入れるかどうかは、単なる制作費の追加ではありません。

その金額ですべての事故を防げるとは限りません。一方で、担当者の端末だけでは見つからなかった問題を、公開前に発見できる可能性があります。

代理店に任せているから大丈夫」ではなく、代理店や制作会社と協力しながら、最後に別の目を入れる。

それが、大型キャンペーンを運営する担当者にとっての現実的な保険になります。

キャンペーン公開前に、まず確認しておきたいこと

現在進行中の案件がある場合は、代理店や制作会社に次のように聞いてみてください。

今回の案件では、どの端末とOSで、誰が、どこまで確認しますか。

LINEや認証サービスとの連携も、応募完了まで通して確認しますか。

QRコードは実際の印刷物で読み取りますか。

確認結果は、記録として残りますか。

明確な回答が得られるなら、必要な体制が整っている可能性があります。

一方で、「担当者のスマートフォンで確認します」「制作会社が見ています」といった回答だけであれば、検証範囲をもう一段具体化した方がよいかもしれません。

すべてを完璧に確認することが目的ではありません。

案件の規模と影響に応じて、見落としてはいけない部分を決めること。誰が最終確認を担うのかを明確にすること。そして、確認した結果を証拠として残すこと。

それが、公開後のトラブルを減らすための第一歩です。

監修・お問い合わせ

本資料は、ソフトウェアテスト・第三者検証を専門とする株式会社モンテカンポが監修、作成しました。

当社では、QRコードの作成・検証、キャンペーンサイトの外部検証について、ご相談を承っています。ご予算や案件の規模に応じて、範囲を絞った簡易な対応から可能です。

サービス

キャンペーンサイト・外部連携検証

概要

多機種・連携のシナリオ検証。価格は検証内容により都度見積。1案件30万円〜50万円程度。簡易版も含め予算に応じて対応。

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