WebサイトのQAテストチェックリストってどんなこと?
毎日50億人という数の人々がインターネットにアクセスしています。訪問するサイトやアクセスする人が多いほど、インターネット上のサイトをより多くの人々に提供するための最適なものにしていかなければなりません。
Webサイトは提供するサービスと共に、サイト上のパフォーマンスを向上させて、訪問者にとってストレスのない環境にしていきましょう。
そのためにもQAの方々がするべき7つの項目があります。
初歩的な部分もありますが、今一度、現在の状況に照らし合わせて確認して頂けると嬉しいです。
WebサイトのQAテストが重要な理由
サイト訪問者にとって、1つのちょっとしたサイトの異常がユーザー離脱や収益の損失に繋がります。
もちろん、サイトの運営、デザイン、スタイル等も重要ではありますが、徹底したWebサイトの品質保証テストをして初めて最大限の活用ができていると考えます。
品質保証が重要な理由をいくつかの統計で確認してみましょう。
WebサイトQAチェックリスト
1.クロスブラウザ―の互換性の確保
ブラウザは、それぞれ独自のレンダリングエンジンを持っています。また、ブラウザのバージョンによってレンダリングエンジンが異なる場合があります。そのため、ブラウザの種類によっては、Webサイトの表示が異なる可能性があります。簡単に言うと、ブラウザやブラウザのバージョンが異なると、Webサイトの見た目が統一されなくなる可能性があるということです。
このような表示上の矛盾を避けるために、QAはWebサイトのクロスブラウザテストを徹底的に行う必要があります。
これにより、主要なブラウザすべてに対してWebサイトの表示を最適化し、特定のブラウザで発生するレンダリングの問題を修正することができます。
2.レスポンシブWebデザインのテスト
サイトによりますが、BtoCのサイトは特にパソコンよりモバイルからの閲覧が多いです。会社にいるときは、パソコンで閲覧が多いですが、通勤時や家ではモバイルがで見てしまいますよね。
さらに、Googleがモバイルファーストインデックスアルゴリズムに移行しているため、モバイルレスポンシブデザインは不可欠です。
つまり、レスポンシブデザインを選択することでもSEO対策が強化されるのです。
しかし、レスポンシブデザインは、ボタンの位置がずれたり、リンクがタップしにくくなるなどの問題を引き起こすこともあることを覚えておく必要があります。
このような問題を事前に解決するためには、異なるデバイスタイプ(モバイル、タブレット、デスクトップ)でウェブサイトを表示できるオンラインのレスポンシブデザインチェッカーツールを使用することが理想的です。
3.機能テスト
機能テストは最も基本的かつ重要なWebサイトのQAテストフェーズで、QAは最大のユースケースシナリオを考慮してすべてのUI要素を徹底的にテストする必要があります。
UI要素の検証には以下のようなテストが含まれます。
- フォームによるデータ入力の妥当性とログイン手順
- テキストフィールド
- CTA
- ドロップダウン
- ヘッダーナビゲーションと検索ボックス
- クリティカルユーザーフロー
- フォーマットと間隔
上記の要素をすべて手動でテストすることは、小規模なウェブサイトでは便利かもしれませんが、大規模なウェブサイトは、非常に困難な作業となります。チームは、自動化された並列テストを実行するために、Seleniumやmablなどといったテスト自動化ツールを選択する必要があります。UI機能の検証をより迅速に行うことができます。
4.リンク切れのチェック
リンク先の確認は、サイト訪問者にとって、特に重要な情報を探すのに大事な部分となります。さらに、リンク切れは、WebサイトのSEOにも悪影響を及ぼします。当然ながら、QAはすべてのリンクが意図したランディングページやドキュメントに向いていることを確認するためきちんと確認する必要があります。
オンラインで利用可能なプラグインなどを使用して、すべてのリンク切れを特定し、修正することができます。
リンク切れが見つかったら、適切なリンクやリダイレクトを追加して、訪問者を目的のページに誘導することが不可欠です。
これ以外にも、QAは、主要なリンクが意図したページに誘導されているかどうかを(リンク切れでない場合でも)検証する必要があります。例えば、すべてのヘッダーナビゲーションリンクをテストし、意図したランディングページに移動しているかなども確認が必要です。
5.セキュリティの確保
オンラインビジネスにおいて、特にeコマースサイトを展開する場合、ウェブサイトから個人情報を要求されることがあります。
ユーザーの機密情報を保護するために、WebサイトにSSL証明書が導入されていることを確認してください。
これにより、データが暗号化され、ハッカーの攻撃を防ぐことができるため、安全な接続を確立することができます。
主要なクレジットカード会社や決済ゲートウェイの連携は、チェックアウトページの義務としてこれを要求します。
さらに、すべての HTTP トラフィックが HTTPS バージョンにリダイレクトされるようにする必要があります。
PractiTestのセキュリティは、SOC2タイプ2に準拠しています。プライバシーポリシーは、こちらで確認できます。
6.決済時のゲートウェイのテスト
決済の世界におけるデジタルの進歩により、ウェブサイトがオンラインで支払いを受け付けられるようになり、利便性が向上しました。顧客のオンライン決済がスムーズにできるように、決済ソリューション・プロバイダーとの連携を徹底的にテストする必要があります。
このテストの理想的な方法は、サンドボックス環境でダミー決済を行い、すべての決済モードをテストし、必要なすべてのテストケースを事前に作成しておくことです。
7.クッキーのテスト
クッキーは、ユーザーのブラウザに保存されているテキストファイルです。これらのテキストファイルには、ログイン情報、カートの詳細、訪問したページ、IPアドレスなど、特定のエンドユーザー情報が含まれています。例えば、サイト訪問者があるサイトにログインすると、そのサイトはお客様のログインセッションのクッキーを追加します。このクッキーは、後に、再訪するウェブユーザー向けにコンテンツをパーソナライズしたり、パーソナライズされた広告を送信したりするなど、さまざまな目的で使用されます。
クッキーを有効または無効にした場合のWebサイトの動作を評価するには、複数のユーザーシナリオでWebサイトをテストする必要があります。
実際のデバイス・クラウドを使用して、複数のブラウザで実際のユーザーの条件でWebサイトをテストすることは、QAがすべてが意図したとおりに動作することを確認するための最良の方法になります。
まとめ
Webサイトは作成するだけでは不十分で、WebサイトのQAテストを正確に実施し、シームレスでバグのないユーザー体験をエンドユーザーに提供することで、デジタル世界におけるブランドの信頼性を確立します。そのためには、QAのチェックは非常に重要なものと言えます。
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この記事の監修
Dr.T。テストエンジニア。
PractiTestエバンジェリスト。
大学卒業後、外車純正Navi開発のテストエンジニアとしてキャリアをスタート。DTVチューナ開発会社、第三者検証会社等、数々のプロダクトの検証業務に従事。
2017年株式会社モンテカンポへ入社し、マネージメント業務の傍ら、自らもテストエンジニアとしテストコンサルやPractiTestの導入サポートなどを担当している。
記事制作:川上サトシ